トラスとは?知っておきたい構造の仕組みや特徴などを詳しくご紹介します!

このサイトでは知っておきたいトラスとはどのようなシーンで活躍するどういった物なのかという構造の仕組みや、トラスがもたらす効果や特徴などに詳しくご紹介します。
建物はもちろんイベント会場やオブジェなど、実際に多くのシーンで活躍しているトラスについて詳しく知ることで、使用目的を理解することができ、構造についてより深く興味を持つことができます。
種類や形などさまざまなものがあるため、とても興味深い内容となっています。

トラスとは?知っておきたい構造の仕組みや特徴などを詳しくご紹介します!

トラスとは構造体骨組の一種で、部材をピン接合して三角形を構成した骨組のことです。
トラスとは湾曲に強い骨組なので総量を減らすことができるため、部材に掛かる負担が少なくなり、コストや重量を抑えるという特徴があります。
二次元的に三角形が作られている平面のものと、三次元的に三角形が作られている立体的なものがあります。
平面は主に橋にうまく組み合わせる形で使用されます。
立体は主に屋根に使用されることが多いです。

トラスの主な用途は屋根や橋の骨組み

トラスは非常に安定した構造となっており、またこれを少ない材料で実現することができるため、屋根や橋の骨組みに最適なものとなっています。
屋根や橋の特徴は、非常に堅牢でありながら軽量であることです。
この部分が重いとこれを支える柱の部分に大きな力が加わるため、この部分から倒壊しやすくなってしまうことから、使用する材料の量にも注意をしなければなりません。
一般的に頑丈なものを作ろうとすると様々な部品を追加することになり、その重量が大きくなってしまう傾向がありますが、これでは様々な問題を生じることになります。
トラスは三角型の物理的な安定性を利用した建築方法となっており、特に構造上問題となる接合点が非常に安定しているため、使用する材料の強度を確保すれば少量の部材で実現できるものです。
そのため堅牢な建築物を少ない材料で実現できるものとなっており、この条件が必要となる用途である、屋根や橋に広く利用されているのが特徴となっています。

トラスのおかげでイベントの安全性とデザインが両立できる

トラスは様々な所で使われていますが、イベントの設営の時にはかなり重宝します。
展示用ブースであったり舞台やステージでも使われます。
最大の魅力はデザイン性が高いのに安全性も高く安心して利用できるところにあります。
トラスは設営を依頼できる会社がありますので、そちらに任せればデザインから始まる設営まですべて依頼出来ますので安心です。
仕上がりの良しあしはデザインにもよりますが、安全性というのも重要視しなければなりません。
もし何かあったときにはイベント企画側が責任を取らなくてはなりませんし、そういった意味でも安心して使えるものかを考えていく必要があります。
その点トラスはきちんと組み立てて使う事で安全に使えますし、事故になることも少ないので安心です。
依頼する会社次第で仕上がりも満足度も変わってきますし、基本的にはレンタルという形になりますので条件なども揃えて見積もりを出すことから始めていくと良いでしょう。

展示会場設営の手間を軽減するトラスのレンタル

展示会場設営の場合には、短時間で設置や撤去を行うことができ、かつ一定の強度を保つことができるものを選ぶことが重要です。
このような場合にはトラスを使用することが多いのですが、自分自身でその材料を用意し行うとなると、様々な手間がかかってしまうことが少なくありません。
この場合に利用したいのが、トラスのレンタルです。
最近ではその重要性が多くの人に知られるようになっており、この方法を採用すると言うケースが多くなっています。
そのためこれらの部材をあらかじめ用意し必要に応じて貸し出すことで、その効果を最大限に引き出そうと考えている会社が多くなっているのが実態です。
トラスのレンタルの場合にはあらかじめ必要に応じて様々な部材が用意されており、これを使用して簡単に組み上げることができるのがポイントです。
さらに依頼をすると搬入や設営、及び撤去や搬出まで行ってくれる業者も多いので、スムーズに作業を行うことができるのも特徴です。

トラスの魅力は頑丈で耐久性に優れた構造

トラスは様々なところで利用されている建築構造であり、その特徴は頑丈で耐久性に優れていることにあります。
そのため、非常にシンプルな様々な建築物に利用されており、その用途が非常に多いのはポイントです。
トラスの原理は三角型の安定した特徴を有効に活用しているものであり、その他の構造に対して倒壊の恐れが少ないといったメリットや、力学的にも安定していると言うポイントがあります。
三角形の場合には一般的に上から強い力を加えた場合でもその形状が材料が破綻しない限りは潰れることがなく、また歪みが発生することもありません。
その他の形状の場合には強い力を加えたときに接点の部分で歪みが生じ、この部分から倒壊してしまうということがわかっています。
少ない材料でより多くの荷重に耐えることができ、同時に安定した形状を維持することができるのが特徴です。
加えて接合点がピン構造と言われる、自由に回転することができる方式となっているため、この部分が破損するといった心配も少なく、取り外しもしやすいことが魅力となっています。

トラス構造は有名な観光スポットにも使われている

トラス構造とは、部材をピンでとめ三角形を作りその三角形をつなぎ合わせて建築物を建てることをいいます。
この構造は基本的に丈夫なつくりとなっていて、安全性と耐久性を確保することができます。
主に木材や鋼鉄などで作られ橋梁や屋根組み、ドームなどに採用されることが多いです。このことから世界の有名な観光スポットでトラス構造の建築物をよく見かけることができます。
世界で最も有名な観光スポットの一つであるフランス・パリのエッフェル塔もトラス構造が採用されています。
建築物自体とても高さがあるので強風にあおられることが多く、風力に対して大幅に強化してあります。
塔という共通点からみると日本・東京の東京スカイツリーもトラス構造を採用しています。
高さ634mと世界でも有数の高さを誇る建築物なのでより安全性と耐久性が求められます。
他にも、台湾・台中のアジア近代美術館や日本・東京の東京ゲートブリッジ・東京タワーなど多くの建築物で採用されています。

トラスで使われる材質は木材や鋼鉄が多い

トラスは軽量で強い力が加わる建築物によく利用される方法であり、その構造上高い安定性を持っていることから非常に堅牢な建築方法として知られています。
しかし、このトラスであっても注意しなければならないポイントがあり、これは材料の部分に直接力が加わるため、この材料の特性を十分に考慮しないとそのメリットを生かすことができない点です。
トラスが強度が高いと言われる理由は、三角形の安定性にあり、頂点の部分に加わった力がそれぞれの軸の部分に分散することになるため、その軸全体で力を受け止める形になることです。
一般的に建築物の場合には接合点が最も強度が低く、また力の方向によって極端に弱くなってしまうと言う特性がありますが、これがないために安心して利用できるものとなっています。
ただしそのために軸となる部分の材質には十分に注意をする必要があり、一般的には木材や鋼鉄が使われることが少なくありません。
木材は柔軟性が高く、鋼鉄は強い衝撃に耐えられることから、よく利用されるものとなっています。

機械のジョイント部分を表現できるのがトラスの強み

様々な建築物の強度を高めるために利用することの多いトラス構造ですが、そのポイントは機械のジョイント部分を表現できることにあります。
簡単に接合することができるピン構造であるため、自由にその部分が動くことで様々な状態で安定をした形になることがポイントとなっています。
一般的な接合方法の場合には、特定の方向の力には強くても、これが異なった場合には歪みが生じ弱くなってしまうことが少なくありません。
例えば直角に固定した梁の場合には上からの力には強いのですが、斜め上から力が加わった場合には接合部分に歪みが生じ、この部分から倒壊してしまうことが多いものです。
そのためこの部分を補強することが必要となりますが、集中的に1部に力が加わり歪みが生じることになるため、その強度には限界があります。
トラス構造の場合には自由に回転するジョイントと同じになるため、安定した状態にすることができ高い強度を実現することができるのが特徴です。

システムトラスにはフランジ連結式とクランプ連結式がある

三角形の部材を立体的に組み立てた構造体をシステムトラスといいます。組み合わせの自由度と強度の高さから様々なイベントの会場やブースなどに利用されており、看板や照明を設置される場合もあります。
連結方式によって使用する部材に違いがあり、大きく分けてフランジ連結式とクランプ連結方式が利用されます。フランジ連結方式はボルト穴を設けた鉄板を溶接して固定しており、高い強度と耐久性を実現したシステムトラスになります。
特に屋外設置や常設設置などにも適していて巨大コンサートやライブなど採用されています。
作業に必要な部材は、市販されているボルトやワッシャー、ナットで良いので専用金具がなくても作業できます。
クランプ連結方式は専用金具が必要になりますが、組み合わせの自由度の高さと施工や撤去作業を素早くできるため、電動インパクトを使って作業を行えるので短期イベントを中心に利用されています。
個性的なブースを実現したい場合に選ばれています。

トラスは自転車のフレームやオートバイのフレームでも採用されている

トラスは棒状の素材を三角形に組み合わせることでお互いを支え合い、バランスと強度を増しつつ美しいデザインを表現する工法です。
スポーツを開催する競技場や橋脚など巨大な建築物でよく見られるトラスは、身近なところでは自転車やオートバイのフレームでも採用されています。
2輪で走行するためにバランスが大切なのはもちろんのこと、カーブを曲がる際にはフレームに強い捻りの力が加わるために強度が必要です。
また、自転車であればペダルやギヤ、オートバイであればエンジンなど走行のために必要な機構を守り、運転者の安全を保つ必要もあります。それらのフレームを眺めてみると、それぞれのデザインにアレンジされながらも、L字のバーに対して斜めに補強するバーが溶接されているなど随所に三角形を形成している様子を見ることができます。
これにより一か所にパワーが集中するのを防ぎ、健全性を保って末永く愛用できるのもメリットです。
このことからもトラスは、機能性と様式美を兼ね備え得ている素晴らしい技術であることが分かります。

著者:高浜一広

筆者プロフィール

愛媛県今治市生まれ。
建築会社を経営しています。
この知識を生かしてトラスの記事を書いています。
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